離婚経験ある人のことを、「バツイチ」「バツが付いている」などということがありますが、これは、離婚や死亡などによりその人が戸籍から除かれたときに、戸籍の名前の欄にバツが付けられるためです。

離婚をすると、結婚の際に氏を変えた配偶者(多くの場合は妻)が戸籍から除かれるので、この妻(女性)の戸籍の名前の欄にバツが付きますが、夫(男性)にバツは付きません

したがって、男性が離婚経験あることをいうために「俺、バツイチだから~」といったとしても、厳密にいうと、その男性の戸籍にはバツは書かれていないと思われます。

また、このように戸籍にバツが書かれるのは、戸籍が「縦書き」だった頃の話で、現在はほとんどの市町村で発行される戸籍は「横書き」に改製されています。(私が知るところでは、北海道内の小さな町村では、まだ戸籍が縦書きのままになっています。)

この新しい横書きの戸籍では、離婚や死亡によりその人が戸籍から除かれたときは、名前の下に「除籍」と書かれて、除かれたことを示します。

なので、戸籍にバツが書かれることは、ありません。