「別居後の住居のことについて」

 

離婚に向けてとりあえず別居することになり、自分が出ていく側になったとして、その際は住居の確保という問題が生じますね。

自分の周囲で離婚した人を見ての個人的な感想になりますが、実家に戻るという手が一番費用的な面では良いのではないでしょうか。

というのも、実家であれば、賃貸を借りた場合のような敷金や礼金等の初期費用がかからないということ、親御さんに子供の面倒をみてもらえること、生活費が浮くこと等、メリットが大きいと思います。もちろん、戻ることが出来る実家があったり、自分が戻ることについて親御さん等の親族が受け入れてくれる環境であることが前提の話にはなりますが。

もし、そのような実家や環境がない場合は、次にいいと思うのが公営住宅です。北海道札幌市の場合だと、道営住宅、市営住宅のことです。これは、市営の借家と比較すると家賃が安いし、更新料もかからないようです。しかし、生活が苦しいなか、安いモノには飛びつきたくなるのが人情ですから入居者の応募が多くなり、抽選で外れてしまう可能性も出てくるでしょう。また、入居の時期が指定されたり、所得の基準もあるので決められた所得基準より多い収入がある人は入居できないという制限もあるようです。公営住宅の応募条件や賃貸の条件についての細かい詳細については、リアルタイムの情報が正確なので、ご自身が別居を考えた時に、そのときの応募条件を都道府県や市町村に問い合わせて確認してみるというのがいいでしょう。

最後は一番ポピュラーな住居ですが、賃貸住宅です。まず、敷金礼金等の初期費用がかかりますし、家賃も住む場所によって大きな負担になります。そして、保証人が居ないと契約すること自体が難しい場合が多いと思います。

これは、貸している側からすると家賃の回収が出来なくなると経営を圧迫するので、当然といえば当然ですね。保証人は、主たる債務者(賃貸住宅を借りてる人=賃借人)が家賃を支払えないときにはその人に代わって支払う法的な義務があります。

このように、家賃を支払えない場合には賃貸人(貸している側)はその保証人からお金を回収することになりますが、もし、保証人になってくれる人が居ないために賃貸契約を結べない場合でも、保証会社をたてれば契約可能というところもあります。

ただ、保証会社を利用するにも審査が必要になる可能性があるので、自分が物件を借りる場合はそもそも保証会社が必要なのか、仮に保証会社が必要だとして自分はその審査に通りそうなのかということについては、ご自身が契約しようとする物件を仲介している不動産会社に問い合わせてみると良いでしょう。

 

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行政書士 縁山記孝