離婚に悩んでいるとき、親しい友人や離婚経験のある人に話しを聞いてもらったりアドバイスをもらうことができれば、とても心強いことでしょう。
そして今はインターネットでは、匿名相談もできますし多くの経験談も載っていますので、励まされることもあるでしょう。
しかしながら、何人もの友人に相談をすればするほど、調べれば調べるほど、たくさんの情報をもってしまい「結局どうすればいいの?」と逆に悩んでしまうかもしれません。
また、友人が「私は養育費を〇万円もらうことにして離婚したよ」と具体的なアドバイスをくれたとしても、それはあなたの離婚にも必ずしも当てはまらないことに注意してください。
なぜなら、養育費は子の年齢と人数、夫と妻が給与所得者か自営業者か、それぞれの収入額、その他の事情を考慮した上で、夫婦間で話合って決められるものですので、友人とあなたの家庭の事情が異なれば、当然養育費の額や支払期間も異なるからです。
したがって、あなたが「どういう条件で離婚するのが良いのか」「どのような順序で離婚手続きを進めていけばよいのか」について質問があるときは、弁護士や行政書士などの離婚の専門家に個別に相談することをお勧めします。
私は、多くの離婚相談を受けていますが、相談者が友人と一緒にご来所されることは珍しくありません。
相談者がうまく説明できないとき事情を知っている友人が助けてくれたり、友人が客観的な立場から「すごくいい質問」をしてくれることもあり、スムーズでとても濃い内容の相談になります。
しかしながら、友人は精神的なサポートにはなりますが、離婚の法律や手続きについては(おそらく)素人さんです。
友人に頼りながらも、法律的なことは専門家に相談しましょう。