離婚相談で、相談者からたまに

「どのくらい別居をすると、離婚が認められるのか」

という質問を受けます。

欧米では、合意のある別居なら3年、合意の無い別居でも5年が経過すると、離婚することができる、というような規定がみられることがあり、このような規定が日本にもあると思われているのかもしれません。

しかしながら、日本の法律では、このような〇年別居をすれば、離婚ができるという規定はありません。

裁判所では、事案により、様々な別居期間を経て離婚が成立していますが、一概にその期間を経過すれば離婚できるというものではなく、夫婦間に未成熟の子がいないこと、十分な財産分与が行われていることなどが考慮されます。