年金制度は、よく次のように説明されます。

1階部分(基礎年金) → 国民年金
2階部分(被用者年金) → 厚生年金、共済年金
3階部分 (企業年金)→ 国民年金基金、厚生年金基金など

この3階部分の「企業年金」とは、企業が従業員の老後保障を目的として行なう、私的及び準公的な年金制度のことで、

国民年金基金、確定拠出年金(個人型)、
厚生年金基金、確定給付企業年金、適格退職年金、確定拠出年金(企業型)、
(公務員等の)職域加算部分

が「企業年金」に該当します。

離婚時の年金分割で対象となる年金は、婚姻期間中に加入していた厚生年金、共済年金(つまり、2階部分)のみが対象です。

企業年金は、離婚時の年金分割の対象とはなりません。